カウンセリング 克服 思考回路 摂食障害 過食嘔吐

絶望と、そこに差し込む、微かな光と

みなさん、こんばんは。今日は、過食嘔吐をやめたいのに、やめられない苦しみと、そんな毎日のなかで感じた、克服のヒント、みたいなことを書きたいと思います。

 

過食嘔吐が酷く、仕事を続けられる状態ではなかったので、治療に専念する意味でも、仕事をやめました。

そして、実家で引きこもりのような生活をしていました。

 

起きる ⇒ 買い物 ⇨ 過食 ⇨ 嘔吐 ⇨ 寝る

 

『痩せたい』と、『食べたい』を、両方叶えることができる、素晴らしいシステム!

と思えていたときには、過食嘔吐をやめたいとは思いませんでした。

でも、同じ人間が、同じことをしていても、『何をやっているんだろう・・・』って思ってしまうと、それは、苦しみでしかない。

そんな、絶望的な毎日の中でも、少しずつではありますが、心に変化が起こる瞬間、がありました。

 

当時、通っていたカウンセリング機関で、ある男性と出会いました。

その方は、ロビーのような場所で、カウンセラーさんと、雑談みたいなことをしていました。

私は、何となくその二人の会話の中に入る、というか、二人の会話をただただ聞いていた、と記憶しています。

その男性は、「昨日は、食べ過ぎちゃって、500g太ったから、今日は痩せなきゃ・・・」

みたいなことを、カウンセラーさんに、真剣に話していました。

その男性は、会話の内容から察するに、30代半ば、くらいの年齢のようでした。しかし、嘔吐で歯がボロボロになってしまったのか、口元がやけに老けて見えました。30代、というよりは、40代後半くらいに見えたと思います。

当時、私は、20代半ばでした。そして、その男性の言っている、「500g太った」とか、「今日は痩せなきゃ」とかは、まさに私が、毎日毎日、真剣に考え、悩んでいることと、全く同じことでした。

 

私は、その男性と出会ったことで、自分を客観的に見ることができたのだと思います。

自分と同じ考えを、他人が、声を出して言っているのを聞いて、ふと、

『そんなに、真剣に、話すことなのかな・・・』と、思えたのです。

 

それと同時に、『もし、自分が、10年経っても、何も変わらなければ、彼のようになるのかもしれないな・・・それは、ちょっと、いやかも』

と、思えたのです。

 

頑なな、自分の思考回路に、微かな光が差し込んだ瞬間、だっだと思います。

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